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製品説明 Q&A アガリクス・ブラゼイ・ムリルの起源 効果 ペット用  

アガリクス茸(garicus lazei urill)の小動物への応用について

1.アガリクス茸(Agaricus Blazei Murill)を経口投与した犬の免疫機能について

<はじめに>

小動物臨床の腫瘍疾患に対して積極的な治療を望む声が多く、それに伴い、従来の外科療法、化学療法に加え、近年では放射線療法や温熱療法などを用いている。これらの治療法に対する動物の反応は様々である。
  その原因の一つとして担癌動物の免疫機能が考えられる。担癌動物においては多くの例で免疫機能の低下が認められる。
  それが、腫瘍の浸潤増殖を招き、さらには各腫瘍療法の治療効果を妨げている可能性がある。逆を言えば動物自身の免疫機能の低下を防ぐことにより、各抗腫瘍療法の治療効果や動物自身が持つ自然治癒力を上昇させると思われる。
  今回、我々は免疫賦活作用を有するとされているアガリクス茸(Agaricus Blazei Murill)を経口投与した犬に対し、放射線の全身照射を行ったところ、放射線による免疫抑制作用を防止できたのでその概要について報告する。

<材料及び方法>

供試動物として臨床上健康なビーグル成犬8頭(年齢4~12歳)を雌雄の別なく用いた。
実験方法として8頭のビーグル犬を4頭づつ2群に分け、それぞれ対照群とアガリクス茸群とした。
両群とも全身麻酔下でorthovoltage X-rayを全身照射(2Gy、1回照射)した。
照射前及び照射後4日毎に2週間、一般血液検査と免疫機能検査を経時的に行った。
なお、アガリクス茸群では放射線照射10日前より実験終了までアガリクス茸を0.1g/kg/dayを連日経口投与した。
検査項目として一般血液検査では白血球数、リンパ球数、免疫機能検査ではTリンパ球サブセットであるCD4、CD5、CD8およびCD4/8比とした。

<結果および考察>

 対照群において白血球数では14日目まで軽度の減少傾向を示し、リンパ球数でも11日目まで減少傾向を示し、その後増加傾向を示した。 CD4/CD8比では著明な変化は認められなかった。
  一方アガリクス茸群では一般血液検査および免疫機能検査においては14日目までを通して顕著な変化は認められなかった。以上の結果からアガリクス茸(Agaricus Blazei Murill)は放射線照射による免疫抑制作用を防御している可能性が示唆された。

2.アガリクス茸(Agaricus Blazei Murill)の小動物への応用について

<材料および方法>

動物は8~9ケ月齢のビーグル雌雄各3頭(体重7.4~9.6kg)を用いた。
飼料は1頭1日当たり固形飼料DS(オリエンタル酵母工業株式会社) 200gおよび補助食100g(ペディグリーチャム:マスターフーズリミテッド) を与えた。
固形飼料DSは午後1~2時に与え、3時間の制限給餌とした。
AB-Pは臨床量(0.1g/kg)の10倍に相当する。1g/kgを補助食100gに混ぜて、混餌により1日1回、28日間連日経口投与した。
一般状態の観察は1日2回、体重および摂餌量(固形飼料DS)の測定は週1回、血液学的検査(RAC、WBC、Ht、Hb、MCH、MCV、MCUC、Pt、白血球分画)、血液化学的検査(GOT、GPT、TP、Alb、A/G、BUN、Cros)および尿検査(pH、タンパク、フルコース、ケトン体、ウロビリノーゲン、ビリルビン、潜血、沈濁、色調)は投与開始前、投与第2および4週に行った。

<結果および考察>

一般状態では全例に投与期間後半から終了時まで、AB-Pと補助食の混合による黒色化した投与検体の影響による黒色化便が、ほぼ連日認められたが、形状には異常はなかった。
この他に正常色の軟便が散見されたが、健康な動物で認められる程度の頻度であった。
体重、摂餌量、血液学的検査、血液化学的検査および尿検査については、変化は認められなかった。
以上の結果より、AB-Pは1g/kgを犬に反復投与しても毒性はないものと判断された。